春・・・
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平成23年3月11日 午後2時46分 東日本大地震発生
そして、翌日・・・
朝から、私は乾電池を買い求めるお客さんの対応に終われてました。
棚に並べた乾電池があっという間に消え、在庫を箱から出し棚に並べる暇さえないほどにレジには長蛇の列が並びます。
そして、ついに店にある乾電池を全て売りつくした夕方
小学生1年生か2年生の女の子とお母さんが来店
女の子の手にはゲーム機が・・・
それを私に差し出しながら「電池ください」と恥かしそうに・・・
しかし、もう店にはゲーム機に入れてあげられる電池がない。
そのことを後ろのお母さんに告げると、
お母さんは女の子に優しく「電池なくなっちゃったんだって」と本当に優しく諭すように
「おっきな地震があったでしょ?みんな我慢してるんだから、○○ちゃんも我慢しようね」
と話す。
女の子はわがままを言うでもなくお母さんの顔を見上げながら、話を聞いている。
でも、その目には涙が溢れそうになっているのがわかる。
私は、女の子とお母さんに待ってくれるようにお願いして営業車へ
作業に使う懐中電灯から電池を抜き、店に戻り女の子のゲーム機に電池を入れてあげた。
お母さんは何度も頭を下げ、女の子の手を引き出て行く。
お母さんに手を引かれながら歩く女の子が振り向きながら「おじちゃん、ありがとう」と手を振る。
私がやったことがいいことかどうかはわからない。
子供に我慢させることが大切だ、という人もいるだろう。
しかし、たくさんの笑顔が失われた時だからこそ、消さなくてもいい笑顔があるんだと思ったんです。
私はあの笑顔と共に、あの日を思い出すだろう。
スライドショーの画像は全て震災の2ヵ月後、岩手県宮古市で撮影したものです。
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